Logicool Ultrathin Touch Mouse T630を一月程使ってみて

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 LogicoolのUltrathin Touch Mouse T630と言うマウスを使用し始めてから一月程経ったので、その間に感じた事について書きたいと思います。尚、ここで書く内容はあくまでも個人の感想である点に注意して下さい。

T630の特徴

本体

 本体はとても薄く小さく、金属素材で主に構成されています。その為に、その小さい見た目に反する、しっかりとした重みを感じます(持ち運びに不便と言う程の重さではないです)。

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 タッチ面(天板部)はマットな質感を持ち、光沢感がある側面部にはヘアライン加工が施されています。これにより見た目に高級感を感じます。

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 この小ささと薄さの為に、始めてT630を持った時にはホールド性にやや不安を感じました(使っている内に慣れますが)。

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 同社製のBluetooth Easy-Switch Keyboard K811と共に利用した時、T630のツートンカラー(ブラック)が映えます。

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 写真に映っているのはT630と似た機能性を持つ、同社製のTouch Mouse t620です。T630の大きさと厚みは共にt620の3分の2と言った所でしょうか。タッチ面がマットな質感だからなのか、スクロールやスワイプ等の操作の際にT630の方が指が動きやすく感じます。

接続方式はBluetooth

 T630はBluetoothでPCに接続されます。またマルチペアリングに対応していて、最大2台のPCと接続する事が出来ます。これにより例えばデスクトップPC・ノートPCを一台のマウスで操作する事が出来ます。これはとても便利です。

バッテリーは内蔵式

 バッテリーは本体に内蔵されていて、ユーザーがバッテリーを交換する事は出来ません。ただ、廃棄の為にバッテリーを取り外す事が出来る様なので、替えさえ手に入ればバッテリーの交換は出来るかも知れません(メーカーが保証する行為ではないので、自己責任の下で行なって下さい)。

 バッテリーの充電は、付属の充電用ケーブルを使ってT630本体とPCとを接続して行います。充電用ケーブルは標準的なUSBケーブルであり本体側の差込口はマイクロUSBなので、スマートフォンの充電用ACアダプターで充電する事も可能です(メーカーが保証する行為ではないので、自己責任の下で行なって下さい)。

ジェスチャー操作に対応

 T630では、タッチ面を操作する事で以下の様な機能が使えます。

  • 縦横スクロール(ナチュラルスクロールに対応)
  • ウェブページの戻る・進む
  • デスクトップの表示

 また以下の様に、Windows 8/8.1特有の機能にも対応しています。

  • スタートスクリーンの表示
  • チャームの表示
  • ストアアプリの切り替え

クリックは物理式

 クリックは本体の前部全体を押し込む事で行います。クリックの際の抵抗感はしっかりあり、「カチッ」と言う音がします。連続してクリックした時にこの音を耳障りに感じるかも知れません。

不便な所

 上記の様にT630は特徴的なマウスですが、不便な所もあります。

接続先の切り替えが面倒

 先にも書いた通り、T630は最大2台のPCと接続する事が出来ます。しかし接続先を切り替える為のスイッチが本体底面に付いているので、接続先を切り替えるにはマウスを一々裏返さないといけません。また、切り替えスイッチと電源スイッチが同機構・同形状であり配置も近いので、手探りで切り替え様としてマウスの電源を誤って切ってしまう事が結構あります。

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 切り替えスイッチはシーソー式かトグル式の機構で、本体側面(親指辺り)にあれば良かったと、個人的には思います。

中クリック操作が面倒

 中クリックは、タッチ面の下部を1本指でタッチしながらクリックする事で行ないます。その為か、中クリックをしたと思ったら左クリックとして認識される事が結構あります。

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 中クリックする為に本体を浅めに持っていると、今度は「左クリックのつもりが中クリックに」と言うジレンマに襲われます。最適なホールド位置を見つけるのが中々難しい。

 「タッチ面の下部をタッチしながらクリック」ではなく、「2本指でタッチしながらクリック」したら中クリックとして機能してくれれば良いと個人的には思います。

充電しながら使用出来ない

 USBケーブルを差して充電している間はT630は機能しない様になっています。そもそも差込口が本体底面にあるので、USBケーブルを差しているとT630は接地しません。

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 個人的には、本体尾部にUSBの差込口を設け充電中も使用できれば良いと思いますが、そうでないのは利便性よりも美観を優先したからでしょうか。

充電用ケーブルが短かい

 充電ケーブルは大分短いので、PCとT630を離して利用している場合は取り回しが不便です。ですが先にも書いた様に、T630の充電用端子は一般的なマイクロUSBです。なので他のケーブルを転用する事で解決出来るでしょう。

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ジェスチャー操作に乏しい

 T630で行なえるのは2本指での操作までです。3本指以上でのジェスチャー操作はサポートされていません。個人的には、同社製のWireless Rechargeable Touchpad t650並のジェスチャー操作をサポートして欲しい所です。しかしT630の大きさを考えるとかえって使い辛いかも知れません。

まとめ

 T630の性質上、犠牲になっている部分はやはりそれなりにある様に感じます。中でも、接続切り替えの煩雑さ・充電しながらの使用が行えない事について残念に思います。中クリックを誤操作しやすいのも個人的には地味に辛いです。

 しかしT630は十分に実用的だと思います。T630の小さく薄い本体と、スイッチや差込口の類が表面に全く存在しないシンプルな外観もとても際立っています。

 T630は、その小ささと薄さを活かしたモバイル用途はもちろん、デスクトップでも十分に使用出来るのではないでしょうか。

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