GARMIN vívomove LuxeのSuicaをスマートEXに登録して新幹線に乗ってみた
つい先頃(2020年5月21日)、GARMINのウェアラブル製品の一部がSuica決済に対応しました。
「Garmin Payは国内では使い勝手がイマイチな〜」と思っていたGARMINユーザー諸氏は今、喜び舞い踊っている事と思います。
ええ。もちろん私も。
だって、腕時計1つで買い物から電車の乗車までできちゃうんですよ。しかも乗れるのは在来線だけじゃなくて新幹線も、です。
あまりにも未来すぎませんか?
と言う訳で(?)、たまたま遠方へ出張する機会もあったので、手持ちのGARMIN vívomove Luxeで早速新幹線に乗ってみました。
- いざ新幹線を予約!……と思いきや1つ誤算が
- スマートEXって?
- いざ新幹線に乗車!
- GARMIN vívomove Luxeで新幹線に乗ってみて
- 最後に、これからの展開に期待を寄せて
- 余談: チケットレス乗車サービスは便利だけど欠点もあるよ
いざ新幹線を予約!……と思いきや1つ誤算が
それは、GARMINウェアラブルデバイスのSuicaはエクスプレス予約に対応しない、と言うことです。
私はビュー・エクスプレス特約と言う、モバイルSuicaでエクスプレス予約を利用できるサービスを契約しています。
この特約は年会費がかかるのですが、スマホ1つでチケットレス&ノンストップで在来線から新幹線へ乗り継げるので大変重宝しています(料金も割引されるので、新幹線の利用が多い人にはお得かと。年会費の元もすぐに取れますし)。
正直一度これを味わうと、発券機でいちいち紙のチケットを購入して新幹線に乗るなんて事は面倒臭すぎてやっていられなくなります。
で、私、当然GARMINウェアラブルデバイスのSuicaでもビュー・エクスプレス特約が使えるものと思い込んでいました。サービスに登録しているモバイルSuicaをGARMINウェアラブルデバイスのSuicaに設定しなおせばいけるだろう、と。
でも無理なんですね。残念ながら公式に、GARMINウェアラブルデバイスのSuicaはエクスプレス予約には非対応となっています。
正直ガックリと来ましたが、幸い代替手段はあります。それがスマートEXです。
スマートEXって?
スマートEXはエクスプレス予約と同じく、JR東海が提供する東海道・山陽新幹線の予約サービスです。
サービスの内容は両者でほぼ同じですが、スマートEXは無料で使えます(その分エクスプレス予約に比べて料金は割高になります。また一部特典も利用できません)。予約は専用ウェブサイトかスマホアプリから行います(アプリはエクスプレス予約と兼用)。
スマートEX利用の際にはあらかじめユーザー登録を行い、決済用のクレジットカードと乗車に使用するSuica等のIC乗車券を登録しておきます。
後は予約専用ウェブサイトかアプリで目的の新幹線を選択し予約するだけです。
GARMINウェアラブルデバイスのSuicaはスマートEXには対応しているので、今回はスマートEXを利用して新幹線に乗車する事にしました。せっかく有料で契約しているサービスを利用できないのは残念ですが、ウェアラブルデバイスで新幹線に乗ると言う目的は果たせます。
いざ新幹線に乗車!
出張当日、在来線で地元駅から東京駅へ向かいます。実はvívomove Luxeで電車に乗る事自体がこの日初めてだったので不安でしたが、地元駅の改札は問題なく通れました(当たり前)。
問題は新幹線の乗換改札です。果たして上手く行くかどうか。止められたらどうしよう?緊張しながら改札ゲートへと近づいて行きます。
GARMIN vívomove LuxeのSuicaをスマートEXに登録して新幹線に乗ってみた
やったー!認識するまでに少しラグはありましたが、無事改札を通過できました!
GARMIN vívomove Luxeで新幹線に乗ってみて
正直、ちょっとした感動を覚えました。
今までもモバイルSuicaで新幹線を利用していたので、チケットレス乗車の便利さは感じていました。
でもそれが腕につけたデバイス1つでできるとなると、感動もひとしおです。
いつか夢見た未来がこの手にあるんだな、と。子供の頃の自分が見たらきっと目を輝かせる事でしょう。
と、まあ、結果には大分満足しているのですが、ただこれが常用に耐えるかと言うと現時点では難しいですね。少なくとも私には。
その大きな理由が、やはりエクスプレス予約に対応していない事です。常用しているサービスに対応していないと言うのは痛い。
それからオートチャージに対応しないのも少し困りますね。Suicaチャージ残額を気にしなければならないのは面倒臭いです。
これらにさえ対応すれば、常用しているモバイルSuicaから本格的に移行しようと思えるのですが。
最後に、これからの展開に期待を寄せて
実は、定期券の購入ができない等、GarminウェアラブルデバイスのSuicaが対応しない機能は他にもあります。
この問題の原因は恐らくGarminではなくJRによるものでしょう。なので、Garminウェアラブルデバイスがこれらの機能にすぐに対応する、と言う事はないのではないかと思います。
ただ最近の動きを見るに、Suicaの外部利用をJRは推進している様に思えます。いつか、Garminウェアラブルデバイスでより多くのSuicaの機能を使える様にして頂きたいものですね。
余談: チケットレス乗車サービスは便利だけど欠点もあるよ
チケットレス&ノンストップで在来線から新幹線へ乗り継ぎできるスマートEXやエクスプレス予約はとても便利です。ただ同時に欠点もあります。
それは紙の乗車券と特急券での乗車に比べて料金が割高になる場合がある、と言う事です。
例えばスマートEXは、新幹線乗車区間の特急券と乗車券を一体で購入する必要があります(エクスプレス予約では特急券のみの購入が可能。※但しその場合、要発券)。なので在来線区間は別途、乗車券の購入やSuicaでの支払いが必要になります。また在来線特急との乗継割引も適用されません。
料金の安さをとるか利便性をとるか悩んでしまいますね。個人的にはチケットレスのメリットはとても大きいと思っているので、紙の特急券や乗車券を買う事はもう殆どありませんが。
そう言えば、JR東海だけでなくJR東日本もチケットレス乗車が可能な新幹線予約サービスを提供しています。その名も「新幹線eチケットサービス」で、東北・北海道、上越、北陸、山形、秋田の各新幹線の予約が行えるサービスです。
なんだか似た様なサービスが並んで、特に電車に興味も知識もない私みたいな人間には分かりづらいです。管轄に囚われず、JRには在来線特急も含めた総合チケットレス乗車サービスを構築して欲しい所です。
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