Linuxで、Logicool K811のファンクションキーをFnキー無しで機能させる
Logicool Bluetooth Easy-Switch Keyboard K811では、ファンクションキーには拡張機能が割り当てられています。
通常、標準的なファンクションキーとして機能させるには、ファンクションキーとFnキーとを一緒に押さなければなりません。ファンクションキー単体を押すだけで標準的な機能が働く様にも出来ますが、その為にはMac上で動作するLogicool環境設定マネージャーから設定を変更する必要があります。他のOSではファンクションキーのこの挙動を変更する事は出来ません。
しかし、Logicool Bluetooth Illuminated Keyboard K810用のk810_confと言うツールのソースを一部変更して利用する事で、K811のファンクションキーをFnキー無しで機能する様にLinux上で変更する事が出来ます。
手順はそんなに難しくないので、方法を以下で簡単に説明します。
方法
※K811を予めペアリングしておきます。
※コンパイル環境を予め導入しておきます。
※以下の内容を実行して生じた結果について当方は一切責任を持ちません。
ここからダウンロードしたソースコードに含まれるk810_conf.cの32行目、
#define HID_DEVICE_ID_K810 (__s16)0xb319
を以下の様に書き換えます。
#define HID_DEVICE_ID_K810 (__s16)0xb317
同梱されているbuild.shをターミナルから実行し、ソースコードをコンパイルします。後は以下の様にしてターミナル上でk810_confを管理者権限で実行します。
# ./k810_conf -d K811に対応するデバイスファイルのパス -f on
K811に対応するデバイスファイルのパスは通常、/dev/hidraw{0,1...}です。数字部分を求めるにはターミナルで“dmesg | grep hidraw”を実行するか、k810_confを引数無しで実行すると表示されるUsageを確認して下さい。
onは、ファンクションキーがFnキー無しで機能する事を意味します。ここにoffを指定すると、Fnキーとの同時押しでファンクションキーが機能する様になります。
最後に
この方法による変更はOSを再起動したとしても、ペアリングを解除したとしても維持されたままです。Linuxでのペアリングを解除して、Windowsでペアリングし直してもやはり問題ありません。
しかしキーボードの電源をオフにすると、リセットされてしまう様です。
LOGICOOL Bluetooth イージースイッチ キーボード(MacOS,ios専用) K811
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