実はUSB 3.1 Gen2に対応?ORICO製Type-Cポート搭載2.5インチHDD/SSDケース(ORICO 2139C3)を買いました [2018/5/13更新: USB 3.1 Gen2対応を検証]
先日、デスクトップPCのOS用SSDを新しいものに変えました。
あくまで容量不足のために交換したので、古いSSDに使用上の問題は特にありません。このまま遊ばせておくのはもったいないので、内蔵HDD/SSDを外付け化するためのケースに収めて再利用する事にしました。
この製品、Amazonの製品タイトルや説明にはUSB 3.1 Gen1対応と書いてあります。しかし製品の外箱には"Max 10Gbps"と表記されていました。USB 3.1 Gen1の転送レートは最大5Gbpsのはずです。一体どういう事なのでしょうか。
気になったのでもう少し調べてみました。
この製品に搭載されているUSB-SATAブリッジチップはVL716-Q4です (外装がスケルトンなので目視で確認可能)。そしてこのチップはスペックシートによると、どうやらUSB 3.1 Gen2に対応している事が分かりました。
しかも、UASP (USB Attached SCSI Protocol)にも対応しているのですね。
ただ残念ながら私の手元には、この製品が本当にUSB 3.1 Gen2に対応しているかを確認できる環境がありません(一応HP Spectre x360が対応しているのですがUSB 3.1に対応したType-C→Type-Cケーブルがない)。
私がこの製品を購入した時の価格は1,200円を切っていました(2018/5/11 15:00現在の価格は1,289円)。Type-Cポート搭載(同梱ケーブルはType-C→Type-A)の上、本当にUSB 3.1 Gen2に対応しているのであればお買い得かもしれません。
まあ、搭載できるHDD/SSDのインターフェイスはSATA(6Gbps)なので、USB 3.1 Gen2に対応している事にメリットがあるのかは分かりませんが。
参考情報として以下にベンチマークの結果を載せておきます。搭載SSDはCFDのCSSD-S6T128NHG5Qです。
SATA接続時のベンチマークは残念ながら手元にないのですが、恐らく大差ない結果になると思います。
2018/5/13 17:00追記
USB 3.1 Gen2対応の両端Type-Cケーブルを入手したのでベンチマークをとってみました。使用PCはHP Spectre x360 (2017年初頭モデル, 13-ac0xx)。ケーブルはELECOM USB3-CCP05NBKです。
結果はシーケンシャルライトにおいて約25%、同ライトにおいて約15%の向上が見られます。しかし逆にランダムリード・ライト(4KiB Q8T8/Q32T1)においては最大で約47%の低下がみられました。
ランダムアクセス性能が低下した原因は謎です。隣接したポートに接続した充電器の影響かと思い、外してベンチをとってみましたがほぼ変化はありませんでした。あるいはケーブルの影響かもしれませんが、比較対象がないので確認できません。
しかしシーケンシャルアクセスの顕著な向上を見るにこの製品は、外箱や搭載ブリッジチップのスペック通りUSB 3.1 Gen2に対応していると見ても差し支えないと思います。またSSDのIFがSATAであっても、USB 3.1 Gen2の恩恵はあると分かりました。
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