Anker PowerPort Atom PD2・III miniを買いました~あるいはRAVPower RP-PC112も悩ましい

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最初に

新型コロナウイルスが猛威を振るう今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。リモートワークしてますか?

そんな貴方に向けてか、リモートワーク特集と称してAnkerが対象製品を50%オフで購入できるクーポンを公式オンラインストアで配布していました。

私もつい釣られてほいほい買ってしまいました。私の仕事はリモートワークでは成り立たない業種なんで本来関係ないし、正直必要なかったんですけど。

まあ、なんだか欲しくなっちゃったんだから仕方ないですね(アルコールで正常に判断できない時の買い物ダメ、ゼッタイ)。

Anker PowerPort Atom PD2 & III mini

私が購入したのは掲題の2製品です。

どちらも対応コネクタはType-Cで、PowerDeliveryにも対応しています。最近のUSB充電器って感じの製品ですね。

そんな両製品の主な違いはポート数と最大出力、それからサイズです。両製品の違いを簡単に表にしてみました。

PowerPort Atom PD2 PowerPort III mini
ポート数 2 1
最大出力 60W (2ポート同時使用時は各ポート最大30W) 30W
サイズ 約68mm x 69mm x 28mm 約51mm x 44mm x 28mm
重量 約178g 約63g

下の写真は両製品を並べたものです。

Anker PowerPort Atom PD2 & III mini (高さと奥行き比較)

Anker PowerPort Atom PD2 & III mini (幅比較)

ご覧の様に、幅は同じですが高さと奥行きは一回り違いますね。重さも3倍弱の違いがあり、実際に手に取ってみるとはっきり違いが分かります。

スマホタブレットを充電するだけだから、軽くて小さい方が良い」ならIII mini。「少し重くても良いので、PCを含めた複数の機器を充電したい」ならAtom PD2を選ぶと良いでしょう。

Type-C USBチェッカーで計測してみたよ

折角なんで、Type-C機器の電圧・電流を計測できる機器で、Atom PD2とIII miniを計測してみました。使用した機器はRuideng TechnologyのTC66Cです。

まずはIII miniから。

Anker PowerPort III miniの対応充電形式

Anker PowerPort III miniの対応PDプロファイル

対応する充電形式は以下の様になっています。

  • Quallcomm QC2.0 & QC3.0
  • Type-C PD

対応するPowerDeliveryのプロファイルは以下です。

  • 5V2.40A
  • 9V3A
  • 15V2A
  • 20V1.5A

PDのプロファイルは本体の表記と一致していますね。

Anker PowerPort III mini本体の表記

ちなみに実際にノートPC(HP Spectre x360)に充電している時の電圧と電流はこうなります。

Anker PowerPort III miniの充電状況

19.6067V・1.46619Aで28W超と、ほぼ定格ですね。

続いてAtom PD2です。

Anker PowerPort Atom PD2の対応充電形式

Anker PowerPort Atom PD2の対応PDプロファイル

対応する充電形式は以下です。

  • Type-C PD

III miniと異なり、PD以外の急速充電方式には対応していませんね(PDの規格上、その他の急速充電方式の共存は認められていません)。

なお対応するPDのプロファイルは以下です。

  • 5V3A
  • 9V3A
  • 15V3A
  • 20V3A

こちらもIII miniと異なり、5V時は3Aからとなっています(PDの規格上では5V出力の場合、最低3Aが求められる)。

なお本体の表記は以下です。

Anker PowerPort Atom PD2本体の表記

実際にノートPCを充電している時の電流と電圧はこの様になります。

Anker PowerPort Atom PD2の充電状況(1ポート時)

19.1706V・2.98105Aで57W超と、こちらもほぼ定格が出ています。

ちなみに2ポート使用時は以下になります。

Anker PowerPort Atom PD2の充電状況(2ポート時)

19.4348V・1.46696Aで28W超と、2ポート使用時の最大出力に収まっていますね。

ちなみに、この時もう一方のポートに接続したのはスマートフォン(Google Pixel 3)です。スマホの入力が最大18Wの筈なので接続ポートの出力には余裕がありますが、その分をもう片方のポートに流すという器用な事はできないようですね。

なお、Atom PD2とIII mini共に機器が接続されていない状態でも、コンセントに刺さっている間は円形インジケーターが青く光り続けます。

PowerPort III miniの円形インジケーター

RAVPower RP-PC112と言う選択肢

ここまでAtom PD2とIII miniの特徴を大まかに書いてきました。どちらの製品も、PD対応のType-C機器がじわじわと広がりつつある中で便利に使えそうです。

どちらを買っても決して損にはならないと思います。

しかし両製品には、実は強力なライバルが存在します。それがRAVPower RP-PC112です。

Atom PD2、III miniと同じ様にRP-PC112もType-C PDに対応した今時のUSB充電器です。

そんなRP-PC112の特徴を、Atom PD2・III miniの特徴と共に表にして並べてみましょう。

RAVPower RP-PC112 Anker PowerPort Atom PD2 Anker PowerPort III mini
ポート数 1 2 1
最大出力 61W 60W (2ポート同時使用時は各ポート最大30W) 30W
サイズ 約49mm x 49mm x 32mm 約68mm x 69mm x 28mm 約51mm x 44mm x 28mm
重量 約105g 約178g 約63g

表を見比べれば分かると思いますが、RP-PC112はAtom PD2に対してポート数が少ないという欠点はあるものの、最大出力は同等です。しかしそのサイズは一回り小さく、なおかつ軽いのです。

Anker PowerPort Atom PD2 (右上)とPowerPort III mini (左上)、RABPower RP-PC112 (左下)のサイズ比較

Anker PowerPort III mini (上)、RABPower RP-PC112 (下)の厚み比較

写真を見ても分かる様にRP-PC112のサイズはIII miniととても近いですね。

30Wの出力を持つ製品と同等のサイズで出力は倍、となるとRP-PC112の方が俄然魅力的に見えます。ただRP-PC112もPD規格違反と言う欠点があるのが悩ましい所ですが(詳しくは、はんぺんブログ様を参照の事)。

hanpenblog.com

どの製品にしても利点と欠点があるので、どれを選択すべきか悩んでしまいますね。

サイズと重量を犠牲にしてポートに余裕があるAtom PD2を持ち運ぶべきか。それとも高出力でありながら携帯性が優れるRP-PC112を持ち運ぶべきか。私個人としても非常に悩んでいます(あるいはIII miniとRP-PC112の両方を持ち運ぶか)。

おまけ

ついでなので、私が持っているその他のUSB充電器とのサイズ比較も載せておきます。

比較対象は下記です。

  • Anker 24W 2-Port USB Charger
  • Anker PowerPort+ 5 USB-C (Type-C PD: 30W & Type-A x 4: 計30W)
  • HP Spectre x360付属のType-C PD対応AC充電器 (65W)

Anker PowerPort III mini (上)とAnker 24W  2-Port Charger (下)

Anker PowerPort Atom PD2 (上)とAnker PowerPort+ 5 USB-C (下)

HP 65W Type-C PD対応AC充電器(上)とAnker PowerPort Atom PD2 (下)