Amazon EchoとGoogle Homeの出力先を一つに。harman/kardon OMNI 20+を買いました

harman/kardon OMNI 20+

 我が家には現在、Amazon Echo DotとGoogle Home Miniがあります。

 Echo Dotはアナログ出力を備えているので、ミニコンポに接続してAmazon Prime Musicをコンポのスピーカーから流していました。

 できればHome Miniも同じコンポに接続したかったのですが、そのコンポには外部入力が一系統しかありません。

 オーディオミキサーがあればそれはどうとでもなるのですが、Home Miniにはオーディオ出力用のジャックがないのでChromecast Audioも別途必要になります。ミキサーと併せるとそれなりの費用を要します。

 それならばいっそのこと、Echo DotとHome Miniを同時に接続できるスピーカーに置き換える方がいいのではと考えました。Chromecast built-inに対応し、かつオーディオ入力ジャックを備えたスピーカーなら可能なはずです。

 そして幾つか調べた中で最終的に候補に挙がったのが、harman/kardon OMNI 20+でした。

なぜharman/kardon OMNI 20+か

 OMNI 20+は複数の外部入力(Wi-Fi [Chromecast built-in]/Bluetooth/AUX-IN [アナログ入力])を備えています。そしてそれらの中から、オーディオ入力があるものを音源として自動的に選択する機能があります。

 この機能がOMNI 20+を候補にした一番の理由でした。

 この機能がない場合、接続している二つのスマートスピーカーのうち音楽を流している方に合わせて、一々手動で入力切替をする必要があります。ほんのひと手間ではありますが、非常に面倒に感じます。

 その手間を解消してくれるOMNI 20+はうってつけと思われました。

しかし音源の自動選択機能には制限が

 実は同メーカーのJBL Playlistと言う製品にもOMNI 20+と同様の機能があります。しかしそちらはAUX-INよりもChromecast built-in/Bluetoothの方が優先度が高くなっています。つまり、後者から入力がある状態で前者から入力があっても、音源は変更されないのです。

 ブランドが違うとは言え両方とも同じメーカーの製品です。OMNI 20+もPlaylistと同様の仕様である可能性があります。

 しかし本製品の機能について調べようにも、日本語マニュアルはひどく簡素(スカスカ)で参考になる記述が全くありません。一方、英語マニュアルには「いつでもどの入力にも自動的に切り替わる」旨の記述がある一方で、別項には「AUX-INがChromecast built-in/Bluetoothよりも優先する。後者へ切り替えるには予め前者の入力を止める必要がある」との記述があります。

 結局、自動選択機能が実際にどのような挙動を示すのかは、マニュアルを読んだだけでは分かりませんでした。

 なので仕方なくメーカーサポートへ問い合わせました。すると数日後に、検証の結果下記の動作を確認した旨の回答が得られました。

 Chromecast built-inがAUX-INよりも優先度が高い。前者からの入力がある場合に後者から入力があっても、音源は変更されない。前者からの入力がなく後者からの入力がある場合には、音源は後者へ自動的に切り替わる(ただしその際には数秒のタイムラグが生じる)。

 マニュアルの記述は一体なんなんだ…(´・ω・`)

 というか結局、挙動がPlaylistと同じっぽいですね。入力の種別に関係なく後から来たものを優先してくれれば良かったのですが、残念ながらそれは叶わないようです。

でも結局OMNI 20+を買いました

 上記の制限は残念でしたが、自分の場合には特に問題にならないだろうと判断しました。

 実際に操作面でこれと言った支障はありません。

 Chromecastで接続しているHome Miniでの音楽再生を停止すれば、AUX-INに接続しているEcho Dotで音楽再生を開始した時に勝手にそちらを音源に選択してくれます。逆ももちろん可能です(この場合はAUX-INからの入力が継続していてもChromecast built-inに切り替わる)。

 ちなみに恥ずかしながら、耳には自信がないので音質の評価はできません(;^ω^)

 低音がよく出ている様には思うのですが。

 また音量は十分過ぎるほどあります。OMNI 20+の音量が7%でも数メートル先にいてうるさく感じます(ただEcho Dotの音声応答は音量が低すぎて聞き取りづらい。できればEchoの音声応答と音楽再生の音量設定を別にして欲しい)。

最後に

 ここまでつらつらと書き連ねましたが、結果的にOMNI 20+には満足しています。

 Amazon EchoGoogle Homeの出力先を一つにまとめたいと言う方は、harman/kardon OMNI 20+を検討してみてはいかがでしょうか。

 ちなみにOMNI 20+の定価は39,880円[税抜]なのですが、公式通販サイトからであれば22,880円[税抜]で購入可能です(2019年1月時点。既に生産完了で在庫限りとの事)。

 またOMNI 20+の下位製品としてOMNI 10+というものもあります。

 OMNI 10+はモノラル出力なのですが、気にならければそちらを選ぶのもありだと思います(2台用意するとステレオ再生が可能なようです)。おそらく音源の自動選択はOMNI 20+と同じ挙動だと思います(マニュアルは一緒なので。保証はありませんが)。

 OMNI 10+も本来なら29,880円[税抜]ですが、公式通販サイトから17,880[税抜]で購入可能です。

蛇足

 OMNI 20+の音量は本体のボタンに加えて、スマートフォンのアプリ(HK controller/Google Home)からも操作できます。

 またOMNI 20+はEthernetも搭載しているのですが、Ethernet経由でもChromecastは使えるのですね。Wi-Fi接続が不安定と言う方はOMNI 20+を有線で接続するのもいいと思います。

 ところで、harman/kardonのブランド公式サイトって新しくなったんですかね。以前は「HARMAN|ハーマンインターナショナル」内でブランド別に分かれていたんですが、今は独立した「Harman Kardon(ハーマンカードン)by Harman 」に飛ばされてしまいます。

 前者からダウンロードできる日本語マニュアルはスカスカだったんですが、後者からは充実した内容の日本語マニュアルがダウンロードできます。マニュアルを見て機能を把握して購入の判断材料にする事って結構あると思うので、これは嬉しいですね(英語マニュアル同様に音源選択の挙動に関する記述に間違いがありますが)。

 話は変わりますが、Echo Dotって音楽を再生してなくても常にアナログ出力から出力しているのですかね。Echo Dotが音源に選択されていると、何も再生してなくてもOMNI 20+からホワイトノイズが聞こえるのですが。

 そしてそのせいなのか、本来入力がない場合に入るはずのスリープモードにOMNI 20+が全く入ってくれません。Echo Dotと接続しているケーブルを抜くとスリープモードに入るのですが。

 ケーブルを変えてみても、Echo Dotの音量を0%にしてみても解決しませんし。

 Echo Dotのソフトウェアアップデートで解消してくれないかな。

 それからAmazon EchoGoogle Homeと同様に、音声応答を内蔵スピーカーから出せるにして欲しいな。


Omni 20 Plus | ワイアレス・HDステレオスピーカー

OMNI 20+ | HARMAN公式通販サイト