Logicool Bluetooth Easy-Switch Keyboard K811をWindowsで使ってみた
Mac・iOS機器向けのキーボードLogicool Bluetooth Easy-Switch Keyboard K811を、Windowsで使用した場合の使用感について書きたいと思います。
尚、この内容はあくまでも個人の感想である点に注意して下さい。
まずはLogicool Bluetooth Easy-Switch Keyboard K811の特徴から
本体
とても薄く、テンキーレスな為にコンパクトです。マウスを使用する際に手の移動距離が少なくなって良いです。
キーボードの角度は平面に近いぐらいゆるい傾斜で、調節は出来ません。キートップは一部のキーを除いてやや窪んでいます。
素材は、フレーム面が梨地仕上げのアルミでそれ以外の部分はプラスチックです。ただプラスチック部分も、ファンクションキー・インジケーター部と側面は光沢感がある、キートップはマットで滑らか・底面部は梨地と、場所によって仕上げが異なっています。
本体色はブラックとシルバーのツートンです。
同社製のWireless Rechargeable Touchpad t650/Rechargeable Trackpadと並べると一体感を感じるデザインになっています。
写真に写っているのはWireless Rechargeable Touchpad t650。白を基調としたRechargeable Trackpadの方が、K811とはより合うかも知れません。
本体の大部分がアルミ製であるApple Wireless Keyboardの方が、K811よりも高級感を感じさせるかも。だからと言ってK811が安っぽい訳ではありません。Apple Wireless KeyboardよりもK811は傾斜が浅いです。
写真に写っているのは同社製のWireless Solar Keyboard k750です。薄さではk750がやや勝っていますが、K811の方がコンパクトです(そもそもK811はモバイル向けで、k750はデスクトップ向けですが)。
接続はBluetooth
K811とPCとはBluetoothによって接続されます。また、マルチペアリングに対応していて最大3台までの機器と接続する事が出来ます。これにより例えば、デスクトップPC・ノートPC・タブレットを1台のキーボードで操作出来ます。
Mac向け英字配列
キーボード配列は英語81キーとなっています。またMac向けなのでWindowsキーの代わりにCommandキーがあります(CommandキーはWindowsキーとして機能します)。
スペースキーの両隣にCommandキーが配置されています。
キータッチはApple Wireless Keyboardよりもやや柔らか目。個人的にはK811の方が好みです。
バックライト搭載
周囲の明るさに合わせて調整されるバックライトが搭載されています。これにより暗い所でも操作する事が出来ます。また、バックライトの明るさを手動で調整する事も出来ます。
バッテリーは内蔵式
バッテリーは内蔵式で、ユーザーによる交換が行えません。
バッテリーの持続時間は公称で最大10日間(1日約2時間の使用時)です。バックライトを消している場合だと約1年間となります。
バッテリーの充電は、付属しているマイクロUSB-USBケーブルでPCと接続して行います。スマフォ用のACアダプターを用いて充電する事も恐らくは可能と思われます(メーカーが保証するものではありませんので、自己責任の下で行なって下さい)。
ちなみに充電中でも使用する事が出来ます。
充電用のマイクロUSBポートは本体上側面にあります。
付属のマイクロUSB-USBケーブル。十分な長さがあります。
ファンクションキーはFnキーとの同時押しで機能
ファンクションキーは、そのまま押しても標準的なファンクションキーとして機能しません。接続先の切り替えや音量調整等用のキーとして機能します。標準的なファンクションキーとして機能させたい場合は、Fnキーと同時押しする必要があります。ファンクションキーはF1からF13まであります。
またキーボード上に表記はありませんが、Fnキーとの同時押しで以下の機能を利用出来ます。
Fn+delete
Delete
deleteキーは通常BackSpaceとして機能する。Fn+左矢印
Home
Fn+右矢印
End
Fn+上矢印
PageUp
Fn+下矢印
PageDown
Fn+esc
スリープ
肝心のWindowsでの使用感
不便な所
ファンクションキーが使い辛い
やはり、Fnキーとの同時押しでしか標準的なファンクションキーが機能しないのはやや不便に感じます。Macでの使用であれば、Fnキーと同時押ししなくても標準的なファンクションキーとして機能する様に設定出来るのですが、Windowsだとそれも出来ません。ただ、ファンクンションキーを多用しないのであれば、そこまで問題とはならないと思います。
SetPointでキーボードの設定が出来ない
K811はSetPointから認識されない為に、キーボードに関する設定を行う事が出来ません。「別にSetPointで設定出来る様にしてくれても良いじゃん!」と思うのですが。
右手側にControlキーがない
Windows向けのキーボードなら右手側にControlキーがもう一つある所ですが、K811ではその代わりにCommandキーが配置されています。Windowsでは、CommandキーはWindowsキーとして機能しますが正直二つも要らないので持て余します。
ただこれは、キーの機能を置き換えるアプリケーション(例えばKeySwap for XP)で、CommandキーをControlキーとして機能する様にしてしまえば問題ありません。
良い所
Apple Wireless Keyboardと比べて手間がいらない
Apple Wireless KeyboardをWindowsで使用する場合、Apple Wireless Keyboard Helper等の非公式アプリケーションを一緒に使わない限りFnキーとの組み合わせが機能しません。しかし、K811の場合はその様な事をせずとも、ほぼ全てのキーが機能します。
また個人的には、Apple Wireless KeyboadとHelperの組み合わせでは機能しない、Fn+Shift+矢印
での行頭・行末までの選択を行なえるのが地味に良いです(Apple Wireless KeyboardとHelperの組合せでは、ファンクションキーの機能を切り替えられると言う利点もありますが)。
まあ、「そもそも何でApple Wireless Keyboardなんだよ!素直にWindows向けのキーボード使っとけよ!」って話なんですけど。
それ以外にちょっと気になる所
スタイリッシュな外観を損ねる謎の記号
K811のキートップにはかな表示が無く、その為に非常にシンプルで見栄えがします。しかしYキーにある謎の円記号がその外観を損ねています。これは機能も謎で、何故ここにあるのかと言う疑問が残ります。
まとめ
基本的にK811は、Mac・iOS機器での利用が念頭に置かれたキーボードです。従って、Windowsで使用する場合にはやはり不便な所もあります。ファンクションキーの機能性やカスタマイズ性の無さがその最たる所でしょう。しかし、それらさえ我慢出来るのであれば、K811はWindowsで意外にも快適に使用できるキーボードだと思います。ただどうしても我慢出来ないと言う場合には、同社製のWindows向けキーボードBluetooth Illuminated Keyboard K810を検討するのも良いかも知れません。
追記(2014/9/23)
K811のファンクションキーの機能をWindows上で切り替える為のソフトウェアを作ってみました。
K811 F-Key Switcher - PlumTheGoodmanのブログ
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